NetWalkingの始め方

誰でも始められるガイド。 Alex Ngai作、東京。2026年3月

コンセプト

NetWalkingは、最小限のイベントです。それが意図的。

足せば足すほど複雑になって、一番大事なことから離れていく。人と人を、できるだけ自然につなげること。

ステージなし。スポンサーなし。アジェンダなし。ピッチなし。ただ歩いて、話して、街を楽しむ。フォーマットがシンプルだから続く。誰でも主催できる。誰でも参加できる。どちら側もハードルはゼロ。

メンバー同士でビジネスが生まれたこともある。採用につながったことも。友情も、コラボも、いろんなつながりがこの散歩から生まれてきた。でもそれは自然な結果であって、目標じゃない。目標はもっとシンプル。集まって、歩いて、いい会話を一つする。

それだけです。


必要なもの

ネームタグ。それだけ。

毎月決めることは一つだけ、集合場所。あとは下のフォーマット通り。東京で2年以上、19回以上のWalkで実証済み。そのまま使っても、自分の街に合わせてもOK。


フォーマット

時間: 12:00〜14:00
距離: 最大5km
参加費: 無料
チャリティ: 終了時に少額の寄付を集める(東京では1kmあたり¥100)

この4つは固定。毎回変えない。固定するから、毎月考えることが一つだけになる。どこで集まるか。


場所の選び方

感覚で決めていい。東京では川沿いや公園がデフォルト。いいルートの条件は、開けた空間があって、横に並んで歩けて、カフェや駅みたいな自然な終点があること。

集合場所のポイント:

    1. 川沿いや公園は間違いない
    2. ルート近くの駅やランドマークなど、わかりやすい場所で集合
    3. 地元のビジネスやコミュニティパートナーとコラボするなら、その場所を起点か終点に
    4. 一列でしか歩けない道、横断歩道だらけの道、うるさい道は避ける
景色がいい必要はない。2〜3人のグループで話しながら歩ける道であればいい。

当日の流れ

毎回同じタイムライン。

12:00 — 集合場所に到着。15分前には着いておく。主催者が最初に目に入る存在であること。

12:00〜12:20 — 人が集まるのを待つ。到着した人にネームタグを渡す。焦らなくていい。ぽつぽつ来る、それでOK。この時間を使って、初参加の人を歓迎したり、お互いを紹介したり、自然にエネルギーを高めていく。

12:20 — 歩き始めるアナウンスをする。かしこまる必要はない、「じゃあ歩きましょう!」くらいで十分。自然に2〜4人のグループができる。そのままにしておく。

~13:00(約2km、1時間後) — いい場所を見つけて休憩。公園のベンチ、広い歩道、グループが輪になれる場所ならどこでも。ここで自己紹介タイム。

自己紹介: 短く。3つだけ。

  1. 名前
  2. この街にどのくらいいるか
  3. どんな時に連絡してほしいか(仕事、趣味、探してるもの、何でもOK)
3つ目はわざとオープンにしてある。肩書きじゃなくて、今その人が本当に関心があることを話せるように。仕事の話をする人もいれば、趣味を話す人もいる。「ラーメン食べたい時に連絡して」って言う人もいる。全部正解。

全員の自己紹介が終わったら、グループをシャッフルするように伝える。前半で一緒に歩いた人とは別の人を見つけてもらう。直接言う。「まだ話してない人を見つけてください。」

13:00〜14:00 — 目的地まで歩く。自己紹介の後はエネルギーが上がる。お互いのことがわかったから。

14:00 — 到着。みんなにお礼を言う。チャリティの寄付を集める(カジュアルに、袋か封筒を回す)。連絡先交換や写真撮影の時間を少しとって、解散。

イベントは14:00で終了。 その後にランチやカフェに行くのは自由。でもそれはWalkの一部じゃない。終了時間をきっちり守ることで、みんなの午後をリスペクトして、フォーマットをクリーンに保つ。


やらないこと

足したくなる。その気持ちはわかる。でも我慢する。主役は参加者自身。ハイライトは、そこで生まれる思い出とつながり。

RSVPは不要。 来たい人が来ればいい。参加のハードルが低いほど、人は集まる。常連の中には、開始30分前に参加を決める人もいる。

スピーカーやプレゼンは入れない。 散歩がアクティビティ。会話がコンテンツ。誰かをステージに立たせた瞬間(小さくても)、コミュニティからオーディエンスに変わる。

ネットワーキングイベントにしない。 エレベーターピッチも、名刺交換も、「会社の紹介をしてください」もなし。つながりたい人は自然につながる。主催者の仕事は、条件を整えること。結果を無理に出すことじゃない。

スポンサーは入れない。 ネームタグにブランド名が入った瞬間、自己紹介の輪で企業名が出た瞬間、前提が崩れる。これは企業イベントじゃない。クリーンに保つ。

ルートを考えすぎない。 ガイドも、歴史ツアーも、こだわりの体験もいらない。話しながら歩ける道があればいい。それだけ。


フォーマットのバリエーション

コアのフォーマットは条件に合わせて変える。東京ではこれらを実施してきた:

NetWalking — デフォルト。天気のいい日、昼間、川沿いか公園。
NiteWalking — 夜バージョン。日が長い時期や夏の暑さ対策。
NetRunning — ランナー向け。同じフォーマット、速いペース。
NetChilling — 悪天候のフォールバック。カフェや屋内で集合。

名前は変わる。原則は変わらない。シンプルに、人間らしく、オープンに。


自分の街で始める

許可はいらない。予算もいらない。ウェブサイトもいらない。ネームタグと集合場所があればいい。

日を決める。場所を決める。人に伝える。15分前に着く。温かく迎える。続ける。来月もやる。

最初のWalkは1人かもしれない(東京はそうだった)。それでいい。20回目には50人になるかもしれない。フォーマットはどんなサイズでも機能する。つながりの最小単位は2人の会話で、それは自然に広がっていく。

NetWalkingと呼びたければどうぞ。別の名前でもいい。フォーマットはオープン。持っていって、やって、自分のものにしてください。

大事なのは一つだけ。参加者がこう思って帰ること。「楽だった。面白い人に会えた。また来よう。」


すべての根底にある原則

ほとんどのイベントは、コンテンツ、スピーカー、演出、スポンサーの露出のために最適化されている。NetWalkingが最適化するのは一つだけ。隣り合って歩く2人の、会話の質。

フォーマットのすべてがそこに向かっている。固定の時間で迷いをなくす。ネームタグで名前を忘れる気まずさをなくす。自己紹介の輪で、ちょうどいい量の情報を渡す。シャッフルでバリエーションを生む。終了時間を決めてダラダラさせない。

あとは歩くこと自体が全部やってくれる。動いている時、人の話し方は変わる。目を合わせ続けるプレッシャーがない。沈黙が自然に感じられる。同じ方向に進む感覚が、さりげないパートナーシップを生む。会話はより深く、より早く、より楽に進む。

それが全部。仕掛けなんてない。ただ、歩く。


NetWalkingは2024年、東京でスタート。19回以上、まだまだ続きます。あなたの街で始めたら、netwalking.net で教えてください。